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2017.04.29 - 
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クリエイティブとスマートライフの相容れない関係。

2012.05.14 - 未選択
・・・NARUTO(最新刊は60巻)が読みたい。
・・・名探偵コナン(最新刊は74巻)も読みたい。
・・・金田一少年の事件簿(27巻+6巻+?)だって、やっぱり読みたい。
・・・最近続編の連載がスタートしたシャーマンキングだって読み返したい。

しかし、すべて手放してしまった。

ものを作る、ということは結局過去の蓄積をいかに再構築するかにかかっている。
過去の蓄積、つまりINPUTがなければOUTPUT(ものづくり)はありえないのである。
もちろん、日常生活からヒントを得ることはある(最近自分のマンガが現実的なのはこれが要因だ)。
しかし、より新しい演出を、より人と違ったものをと考える場合、既にあるものを知っていないと実現できない。
逆説的だが、人と違ったものを作るためには人のものをよく知っていないと違いを証明できないのだ。

そのためには蓄積が必要だ。
そしてその蓄積は、「量」がものを言う。

以前、「スマートな生活を」というエントリーで書いたことを間違っているとは思わない。
そこで引用したちきりんさんの記事“所有”という時代遅れももちろん間違っているなんて思っていない。
クーリエジャポンの4月号にもミニマリズムの記事が載っていて、非常に共感できた。

しかしだ。多くのマンガを処分して、僕は明らかに「マンガへの運動神経」が鈍っているような気がしている。特に、アクションマンガに対して。現に僕は今、アクションマンガのネタすら持っていない。

問題のエントリで、ジョブズの質素な生活ぶりを書いた(彼らしいのは、気に入ったデザインのものがないからそんな生活をしていたらしい)が、だからといって、電話を使ったことがない、ということはないはずだ。いくら秘密主義でもApple社内に固定電話がないとは思えない。既に彼は40数年生きていて、「電話」を知っていたからこそ、「電話を再発明」することができた。固定電話、BlackBerryを含めたガラケーという蓄積あってのiPhoneなのである。

スマートな生活はしたい。僕がプログラマーならこのMacBookとiPhoneだけで生活するかもしれない。
しかし、マンガというジャンルにおいて、現状それは不可能だ。
売れるものほどコミックスは出続け、面白いものほど売れていく(好みがあるので異論は認めるが)。
そして「見開き」という演出スタイルがある限り、現状の電子書籍には明らかに向いていない。自炊も含めて。

もう一度ちきりんさんの記事を引用する。
「世の中は今、より所有しない時代へ向かってる。より所有しない生活こそが、より豊かで高度に発達した生活スタイルなんだと。そういう時代に向かっている気がします。」
そう”所有しない時代になった”のではなく”所有しない時代に向かっている”最中なのだ。そしてマンガ表現はまだ”所有しない時代”に適応していない。

ソーシャルライブラリーに書いた感想で感覚を思い出した映像作品や小説は多い。作品を手放してもその感覚を思い出せれば、作品に生かすことができる。
しかし、マンガはそうはいかなかった。きっと小説よりも(演出や絵柄と行った)情報量が多く映像作品よりもシーンのインパクトが弱いからだろう。長期連載ならなおさらひとつひとつが薄れがちだ。
僕は結構”読み返す””見返す”方だというのも大きい。そうして血肉にしてきたものが自分の作品として「再発明」されていくのだ。

今後、僕の部屋のコミックスは増え続けるだろう。
決して減ることはないだろう。

スマートな生活よりも面白いマンガを書くことの方が大切なのだから。

さぁ、久々にワクワクする物語を描くぞ。

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