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Music Life 2.0フェア<Network Audio編・前編>

2011.12.10 - フェア関連記事
さて、Music Life 2.0フェア、まずはじめにご紹介するのがハイエンドオーディオのお話。

これまで、オーディオ機器で音楽を聞く、といえばCDやレコードでした。
レコードは取り回しが大変で、CD世代の零悟には「レコードに針を落とす」のがなにか神聖な儀式か何かのように思えたものです、と言うか自分では触ったこともないのですが(笑)。
一方CDはデジタル技術と圧縮技術を用いて人間の可聴領域内で収録することで音質を保ったまま小さく、大量生産に向くメディアとして普及しました。
 それは、零悟のような庶民も、ハイエンドオーディオを駆使するオーディオマニア、評論家も変わりませんでした。機器は違えど、同じCDというメディアで音楽を楽しんでいたのです。
 勿論CDを超える音質と謳われるSACDやDVDAudioはありましたが、肝心のアーティストが限られていて、「好きな音楽を楽しむ」というオーディオ機器の利用目的を損なってしまっていました。
 一方iPodの登場により「CDをリッピングしてPCで管理、ながら聴きする」、「iTunesで音楽配信を利用する」という手法が一般化したものの、オーディオマニア、評論家的には受け入れられる音質ではなかったようで、零悟のような庶民とマニア、評論家と呼ばれる人々には音楽の楽しみ方に差が生まれだしていました。

そんな中、いくつかのオーディオメーカーとiTunesのライバルたちが、新たな”メディアの再生”に打って出ました。
それが”ネットワークプレイヤー”と、”高音質配信”です。

ネットワークプレイヤーが初めて世に出たのは2007年。高級オーディオメーカーLINNKLIMAX DSと呼ばれるものでした。

LINNのこの製品に対する意気込みは凄まじく
「今後はCD及びSACDプレイヤーは出さない(レコードプレイヤーは出すらしい)」
宣言(PDF)しての製品投入でした。
その後、しばらくして、Marantz、YAMAHA、Pioneer、DENON、などが参入しています。

映像を含めた広い意味でのNetwork Playerはそれまでも存在しており、例えばPlayStation3や各社のTVやBlu-rayレコーダーなども家庭内ネットワーク対応をうたっていたりします(実際には自社製品との連携にばかりに気を取られているようですが)。
しかし、LINNはあくまでオーディオメーカー。そういったものとは一線を画す物をだ提案したのです。

では、そのネットワークプレイヤーとは一体どのような機能を持つものなのか。
「プレイヤー」という言葉からイメージできるように大雑把に言うとCDプレイヤーの代わりです。
では「CD」の部分はどこにあるかというと、ホーム「ネットワーク」、正確には家庭用サーバー(NASと呼ばれる)の中のデータ、ですね。
つまり、リッピングやダウンロードで蓄積されたデータを読み込んで、再生する機械、なわけです。
ですので、導入には無線LAN環境と、NASと呼ばれる家庭内ネットワーク対応のHDD(またはSSD)が必要になります。
また、同じネットワークプレイヤーでも各社対応フォーマット(WAV,FLAC,MP3など)が違ったり機能が違ったりしますので導入にあたっては充分に調べることをお勧めします。


さて、なぜそんな回りくどい事をするのかと言うと、
PCやiPodで音楽を聞くのと同じ利便性、というのがひとつ。
もうひとつは物理的なメディアを回転させたり、針によって傷つけたりしないので振動やエラー補正による音質低下を防ぐことができる。
最後は、CDフォーマットに縛られない(CDフォーマットを超えた音質も再生できる)。
というのが理由。

一点目は説明不要かと思います。アルバムごとにプレイヤーの元へ行ってCD取っ替え引っ替えしなくていいし、検索かければ目的の物は見つかるし・・・ということですね。iTunesをRemoteアプリで操作するようにiPhoneやiPadを使って直感的に操作できるのも魅力です。例えばこんな感じ(Link先:劇空間徒然模様)で表示されるようです。
二点目はオーディオマニア、評論家ならではとも言えるかもしれません。CDプレイヤーは、回転しているディスクをレーザーでデータを読み取るという仕組みなわけですが、どうしても読み取れない場合がある。その際にエラー補正と呼ばれる読み取れなかったデータを「推測」する作業を行なって音楽を再現しているらしいのです。ですが、推測はあくまで推測であって正確なデータではないので音質が悪くなる。また、CDやレコードは回転させることでプレイヤー自体も多少揺れてしまい、それが音質を悪くしてしまう。レコードの場合物理的に針を置くわけなのでその接触がまた音を悪くする・・・とまぁ言われてみればもっともなのですが、庶民な零悟には体感できない微妙なところをネットワークプレイヤーなら払拭できる、と。ホームサーバーからデータを運んできているだけなので。
三点目は、ここが肝心なのですが、CDは可聴領域を基準にマスター音源を圧縮して納めるよう規格として作られているので、一定以上の音質はどうやったって出ません。存在しないデータは再生できません。「アップサンプリング」と呼ばれる元データに加筆や増幅を加えるような仕組みもありますが、当然ながらマスター音源とは別物になってしまいます。そこで”高音質配信”となるわけです。

午後はその高音質配信についてお話ししましょう。

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