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ブラックウィドワーズフェア<「一文字の伝言」レビュー>

2010.10.20 - フェア関連記事
B面一発目に登場するのは、再び小野堂天乃介氏。「シリーズに一番はまってた時に書いた」とおっしゃるだけあって、シリーズのウンチク満載。
アンケートでは今読んでる真っ最中の方もおられるようですので原作を最後まで読んでからお楽しみください。
あぁ・・・あとがきや解説も読み逃しなきよう・・・

第五話「一文字の伝言」

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今回は日本のミステリー作家、大久保恭二氏。相棒が語った死に際の伝言を解き明かす、という、いわばこのシリーズにはお約束のお話。推理作家の会員は答えを見つけられるでしょうか。








関連リンク
黒後家蜘蛛の会贋作集~Phony Tales of Black Widiwers~
原作作品も含めてどんな作品かはこちらのページやダウンロードしたソフトにも入ってますので気楽にダウンロードしてみてください。

「あの、ひとつよろしいですか、お客様。このゲーム、ウィンドウズ限定ですのでお客様のMacではご利用いただけません。ご了承ください。」
珍しいなヘンリー。君がMac用を用意しておかないなんて。不親切じゃないか。
「申し訳ありません、零悟さま。しかし零悟様、人間は万能ではありません。分相応というものもございます。ご了承ください。」

安楽椅子犯人
「一文字の伝言」を担当された小野堂天乃介氏のサイト。
コロンボや古畑などのように犯人目線のスタイルをとった、「読者への挑戦」付きミステリゲーム(選択肢はないけど自分で考えて回答を送る)。
という斬新な企画に加え、出題されるたび豪華プレゼントが当たってしまう「無料」企画。
この小此木シリーズはガンガンオンラインで漫画にもなっています。(11月にコミックスが発売されるようです!)僕は「三つの迷宮」に度肝を抜かれました。くやしいぃ・・・
 さて、なんといっても今回のゲストは「推理作家」ですから、彼が黙っていないことは言うまでもない事でしょう。
そう、今回のホストは彼、エマニュエル・ルービン。

話題はその彼が得意げに始めたクイズの会話から始まります。果たしてあなたは解けるでしょうか。

ルービンが得意げに二問目を出題したところで本日の料理が登場。私、不覚にも大爆笑してしまいましたよ。小野堂氏、ボケも手抜きなしです(笑)。そろそろそういう季節ですね。気に入った方はコンビニに走りましょう(笑)。最も作中と同じものがあるか怪しいものですが。
あ、ちなみに私は走りました。

さて、尋問はホルステッドが担うことに。
パートナーのミステリー作家が襲われたという衝撃の告白に、一同驚きを隠せないのですが、今回はヘンリーの反応も見もの(読みもの?)です。

事件について聞き出す一同。小野堂さんらしいというか、手抜きがないというか、骨の髄までミステリーしております。ブラックウィドワーズなんだからもっと軽い話でいいのに(笑)。

さて、お約束と言えばお約束なのですが、いつもよりガチンコなシチュエーションでダイイングメッセージに挑むことになった一同。元素記号、同音異義語、Apple製品(笑)など様々な解釈が飛び出しますが・・・

今回のニヤリポイントは料理に加えて大久保君がヘンリーに発するセリフ。三番街シリーズですね(笑)。作者の鮎川哲也氏は邦訳文庫本4巻のあとがきに登場しています。

シリーズ屈指の謎ときと原作ファン、ミステリーファンへのニヤリポイントでサービス精神あふれすぎる一作でした。

面白かったけど、個人的にはブラックウィドワーズには重たいかな、という感じ。
このネタなら普通のミステリ短編でもよかったのにもったいない・・・

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