おそらくジョブスは思っている。Kindleを見て
「虫唾が走る。」
デザインされていないかのようなあの形は、正直、カッコイイものではない。では、これはどうだろう。
これは米国のスポーツ雑誌が、タブレット端末で読む未来の自誌の姿を映像化したもの。
消費電力、携帯性、価格など現段階での現実性は横へ置けばおそらく、最強、と言えるだろう。
だがもっと現実的に
それは「検索」だ。
最近、マイクルクライトンや、川端裕人の小説を読んでいて、専門用語の羅列に閉口することがある。いや、どちらの作家も説明をきちんとしてくれるから閉口はオーバーだけれど、
手取層群は、本州中部を中心に露出する地層群で、ジュラ紀後期から白亜紀前期にわたって堆積した。(略)
竜とわれらの時代 著:川端裕人より引用
こんな文章を見かけたら、やはり「もう少し詳しく知りたい」
なんて好奇心がうずいちゃったりするわけだ。
これは、PS3用のtorneという地デジチューナーキットでの画面。わかりにくいけれど左がTV画面(せめて自社CMとか、TVとしてわかる画像を使えんかったのか…)右がWEB画面。
TVで気になったら、即検索していただけますよ、ということを示している。そう、人は新しい情報に触れたとき、「もっと知りたい」と思うことがある。
いままでは
「後から調べよう。」
だった。で、PCを起動するころには忘れてしまったり、
PCの起動がおっくうになってテンション下がってやらなかったりする。
しかしtorneがあれば違う、というわけだ。
たしかKindoleには無償でWebにつながってWikipediaが見れる機能があったと記憶しているが、それも結局、読書、を中断して、別ページに行くのだろう。そしてあの、プチプチしたキーボードを打って、また読書画面に戻る。
ジョブスは思ってるはずだ。
「そんなの、スマートじゃない。」
画面分割、という方法もあるけれど、おそらく
「スマートじゃないからマルチタスクも含めて対応しない」
ということだったのでしょう。 では、どうするか。
「ポップイン」をくっつける。
ポップインって何だ、というあなたは、このページの一部をマウスポインタでドラッグする要領でなぞっていただきたい。
ピンときた?そう。アイコンが出てきて Wikipedia/Google/Amazon から検索できる。実際に検索すると別ウィンドウには飛ばず…
なんと、文章中に表示してくれるのだ。
これならば、別ウィンドウに表示されるので、読書の邪魔をするjことなく、調べたり、興味を持った本をカートに入れたりできる。
あくまで読書端末、であるならば、高機能ではなく、こういう小さな利便性だけでいい。
というか、おれはこういう端末が欲しい。
最近小説がやたら高い気がするので(気のせい?)、書籍の低価格化も含めて各出版社さんに前向きに検討していただきたい。
ハードカバー→文庫→オンライン配信の順でもいいからさ。
もっとも、数時間後のAppleのタブレット端末はマルチに活躍するようなので高機能な消費電力を意識しない高機能マシンなのかもしれないけれど。
Appleの新製品発表まであと数時間。最近事前リークが当たり前になって、ちょっとわくわく感が減りましたが、AppleのiPhone以来の「再発明」、楽しみですね。
関連リンク
アマゾン(米国):Kindle
SONY(米国): Reader
日本ではリブリエという名前で発売されていたSONYの電子書籍媒体。国内では早々と撤退しましたが北米では根強くビジネスを続け、反キンドル企業はこちらを支持している様子。
WIRED VISION:「タブレット機向け雑誌」の可能性がわかる動画
冒頭で紹介した、映像の元記事。
PopIn
ブログパーツ
ポップインについてのサイトなのだが今一説明がよくわからない。
モノが好き2:
popInとpopIn Rainbow
Apple製品を中心にした個人ブログさんです。たまに「妄想」と称して未来予測されているのがすごく楽しいです。理想のサイトです。
追記メモ
WIRED誌のタブレット版デモ
[0回]
PR