「任天堂"驚き"を生む方程式」を読み終えた。
PIXAR同様、任天堂を扱った書物、というのは実質なく、他社との比較や、ゲーム業界を語る上でのピースとして扱われることが多かったので、存在を知ったときから読むことは決めていた。衝動買いのジョブス本(ステイーブ・ジョブス「超」仕事力)とは違う(笑)
この本を読んで特に感嘆したのはディズニーとの意外な共通点。どのディズニー本だったか忘れたがディズニーのテーマパークでこんなことがあったと書いてあった。
ディズニーのテーマパーク内でサイン帳を買い、テーマパークに現れるキャラクターのサインを集め回っていた少年がいたそうな。
その少年が、ピーターパンのイベントを見ていた際、フック船長と接触し、その拍子にサイン帳をフック船長が引っ掛けていってしまった。
サイン帳をなくしたことに気付いた少年は大きなショックをうける。
見かねた両親はだめもとでキャスト(スタッフ)に相談した。
ディズニーのキャラクターはスタッフが入れ替わり立ち代り演じるため、少年と両親が気づいたころにはフック船長は別のスタッフが演じており、実質サイン帳は「どこにあるかわからない」状態。
この親子は明日には帰ってしまう。
状況を把握したキャストは、サイン帳について詳しく聞きだした。
「どの商品(サイン帳)なのか」
「どのキャラクターのサインを貰ったか」
「どの位置に書いてもらった?」
「どんな順番で周ったか。」
……
ありとあらゆることを聞き出すキャスト。覚えている限り両親は答えたものの、サイン帳が戻ることはないだろうとあきらめ、あとの時間を過ごした。
ひとしきりテーマパークを楽しんだ後、ディズニーが経営する、テーマパークに隣接したホテルに戻った親子は驚愕の声を上げる。
サイン帳がベッドの枕元に置かれていた。それも、ピーターパンのメッセージつきだ。
「ごめんね、フック船長って悪いヤツでさ、この間も・・・」
…少年はサイン帳が見つかったと大喜びだったという。「ピーターパンが見つけてくれた」と。
だが、実際にはサイン帳は見つかっていない。わずか数時間の間に彼らは、テーマパーク内のキャラクターにかけあい、順番に、サインをしなおし、ホテルに先に届けておいたのである。
この対応に任天堂との共通点を感じたのだ。そう、任天堂の
このエピソード(トラバさせていただきました)と。
恥ずかしながらこのエピソード、「任天堂 驚きを生む方程式」を読むまでまったく知らなかった。
ポケモンの互換(GBからGBAに移動できない)にいきり立っていた自分が恥ずかしい…
最後に。
この本の中にこんな岩田社長の言葉があった。
「例えば実はこのページは世界中で3000万人が見ているという実績ができたらそれをどう利用すればいいか、後から考えればいいんですよ。」
このブログも、とりあえず、続けていって、後々どう利用できるか、考えて行きたいと思う。
関連サイト(インタビュー関連はソフト、ハードの個別インタビューは避け、できるだけ全体を語っているものを取り上げました。)
公式サイト:
任天堂ホームページ
Wikipedia:
任天堂
岩田聡氏(現在の社長。カービーの開発会社の社長だった。)
Wikipedia:
岩田聡
夕刊フジBlog:
任天堂・岩田聡社長、新春インタビュー
ほぼ日刊イトイ新聞:
社長に学べ 任天堂社長岩田聡以前も紹介した糸井重里氏との対談。
京都新聞:
キーワード2006 岩田聡・任天堂社長 「無関心と闘う」直感的な操作が重要
ITPro:
【特別インタビュー】「失ったものを取り戻したい」---任天堂岩田社長が「Wii」に込めた想い
後藤弘茂のWeekly海外ニュース:
任天堂 岩田聡社長インタビュー(1) マンマシンインターフェイスを直感的にすることがカギ 4まであります。
Nintendo:
社長が聞く次に取り上げる宮本茂氏への社長のインタビュー
宮本茂氏(ご存知「ちゃぶ台返し」で有名なマリオとゼルダの生みの親。)マリオ3はサルのように遊びました。
Wikipedia:
宮本茂
ファミ通.com:
独占スクープ!宮本茂最新雑談。
WIREDVISION:
任天堂の宮本茂氏、インタビュー(上)
当然、(下)があります
ほぼ日刊イトイ新聞:
樹の上の秘密基地 宮本茂が語る 今思うこと5年後のこと。
ほぼ日刊イトイ新聞:
樹の上の秘密基地 おおらかなことば 宮本茂さんに聞く
ほぼ日刊イトイ新聞:
樹の上の秘密基地 宮本茂×糸井重里対談2005 宮本茂さんに訊くとたいへんよくわかる
ニンドリドットコム:
宮本茂 時雨殿で10年を語る
WIREDVISION:
任天堂の宮本茂氏が語る、ゲームの新たな発想(1) 基本的には4まで5は読者コメントです。
iNSIDEFORBUSINESS:
宮本茂氏インタビュー/ENTERTAINMENT WEEKLY
横井軍平氏(故人。「枯れた技術の水平思考」の生みの親、宮本氏の師匠)ワンダースワンは未だにやってます。
Wikipedia:
横井軍平
古文書:
バーチャルボーイとステレオの秘密。 ファンの方が雑誌記事を転載したもの。転載元はゲームウララvol.4 (コアマガジン)1995年11月号。バーチャルボーイのもの
山内博氏(第3代社長。現在は相談役。)日本のジョブス(笑)?
Wikipedia:
山内博
INSIDEforNINTENDO:
「どこへ行く任天堂」 日経産業新聞の記事をINSIDEforNINTENDOさんが転載したもの。
カスタマーサービスのエピソード
ksh Days:
任天堂のすごさを垣間見た瞬間 文中で紹介したもの。
おまけ
クリックするだけのクリックカウントをきそうブログパーツ。音と外見は脳内で補って(笑)。
音だけでも何とかならないかなぁ… 入手は
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