ブラックウィドワーズ/黒後家蜘蛛の会は、ミラノレストランにゲストが招かれ、そのお話を説くのが基本構造。
いわばアームチェアディテクティブの典型例でしょうか。
ですから、基本レギュラーメンバーとゲストの掛け合いが見ものだったりするので、今回は各話のゲストをご紹介したいと思います。多種多様な面々からどのような「ミステリ」が飛び出すのか、気になったらそのお話から読んでみるのも面白いかもしれません。
アシモフも多種多様なうんちくを披露してくれましたが本作の作家陣も負けていません。ゲーム理論、米文学に始まり、香水に至るまで多種多様な雑学があふれております。・・・むせない程度に(笑)。お楽しみください
そうそう、便宜上、「サウンドノベル」とか「ゲーム」なんて言っていますが、選択肢は基本ありません(クイズのおまけはあります)。サウンドと、グラフィックがついた小説というイメージでお楽しみください。最近は「キネティック」なんて言葉もあるようですね。
A面とB面に分かれているので分けてご紹介。パロディ、クイズのほうはあえて触れていません。
A面
第一話「猫当てゲーム」
ジョセフ・ベローズ氏。株や社債を動かすトレーダーさんです。ある担当された富豪がお亡くなりになり、彼から遺産を相続する権利を経たのですが、それには無理難題と思える条件が付いていて困っておられます。
第二話「婚約者」
フランク・ピアスン氏。弁護士さんですが仕事上の悩みではなく、娘さんの結婚相手に不満がおありの様で、お相手の正体と胸の内について危惧されておいでです。男女間の関係に女人禁制のこの会は的確な助言ができるでしょうか。
第三話「山のフクロウ」
自らもフクロウのような外見をお持ちの(笑)セオドア・ローランド氏。彼は企業間の仲介やコンサルティングを行う企業のお勤めの彼は仕事上のある種の妨害行為を行う組織について悩まれておいでの様子。この手の話題は職業がら「彼」でしょうがはたして。
第四話「二人の美食家」
美食家で名高い公認会計士、ドミニク・グルニエール氏が今回のゲスト。美食家といえど後継者問題は避けられないようで、二人の後継者にいついて悩まれているご様子。
関連リンク
黒後家蜘蛛の会贋作集~Phony Tales of Black Widiwers~
原作作品も含めてどんな作品かはこちらのページやダウンロードしたソフトにも入ってますので気楽にダウンロードしてみてください。
「あの、ひとつよろしいですか、お客様。このゲーム、ウィンドウズ限定ですのでお客様のMacではご利用いただけません。ご了承ください。」
珍しいなヘンリー。君がMac用を用意しておかないなんて。不親切じゃないか。
「申し訳ありません、零悟さま。しかし零悟様、人間は万能ではありません。分相応というものもございます。ご了承ください。」
この後B面です
B面
第五話「一文字の伝言」
今回は日本のミステリー作家、大久保恭二氏。相棒が語った死に際の伝言を解き明かす、という、いわばこのシリーズにはお約束のお話。推理作家の会員は答えを見つけられるでしょうか。
第六話「ヘンリーの休日」
今回は超変化球。ゲストいません(汗)
第七話「置きみやげ」
最後のゲストはポール・フレンチ氏。原作者アイザック・アシモフの別ペンネームと同じ名前を持つ彼は、まったく別で香水を作っているんだとか。彼が残していった「置きみやげ」ともいえる香水について、一同は頭を悩ませることに・・・
さて、さり気にあらすじに近い書き方をしてしまいましたが、今回はここまで。ちょっとペースが遅いのでできるだけ早く次回をアップします。次回はいよいよ「猫当てゲーム」のレビューから。
[2回]
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