つい先ほどまとまりのない物語を最後まで我慢して見ていたので機嫌が悪い零悟です。
本日はブラックウィドワーズフェア最終回、システム編です。
メイン作者である小野堂天乃介氏は同じようにサウンドノベル形式で
安楽椅子犯人(小此木)シリーズを手掛けておられますし、
つい先日も青空文庫で公開されている夢野久作「瓶詰地獄」を原作としたものを作られていたりします。
それらと比較しようかとも思ったのですが、
この贋作集の場合「サンプル版」と呼ばれるものがあって
そちらがほぼ「安楽椅子犯人」や「瓶詰地獄」と同じですので、
ストーリーも同じなぶん比較が分かりやすいだろうということで
同じシーンを並べて比較しながらレビューしたいと思います。
関連リンク
黒後家蜘蛛の会贋作集~Phony Tales of Black Widiwers~
原作作品も含めてどんな作品かはこちらのページやダウンロードしたソフトにも入ってますので気楽にダウンロードしてみてください。
「あの、ひとつよろしいですか、お客様。このゲーム、ウィンドウズ限定ですのでお客様のMacではご利用いただけません。ご了承ください。」
珍しいなヘンリー。君がMac用を用意しておかないなんて。不親切じゃないか。
「申し訳ありません、零悟さま。しかし零悟様、人間は万能ではありません。分相応というものもございます。ご了承ください。」
安楽椅子犯人
小野堂天乃介氏のサイト。
基本的には小野堂さんの主催するゲームと言うことで今回は小野堂さんのサイトを張らせていただきました。
さて。さっそくですが、サンプル版(第三版)と完成版の比較画像を。いろいろ迷って「一文字の伝言」から選んでみました。あまり物語の核心部分もどうかと思うので冒頭中の冒頭をピックアップ。
今回は画像クリックで別ウィンドウでの拡大表示ができます。
こちらはサンプル版。「かまいたちの夜」を思わせるシルエットに写真と言う組み合わせで、ある意味見なれた、ある意味つまらないビジュアルと言えるかもしれません。
一方こちらは、完成版。背景まで描き込まれた、no nameさんの力作イラストとアドベンチャーゲームで多用される文章用ウィンドウを重ねて表示。サンプル版と比較するとポップな印象を与えるビジュアルとなっています。
どちらも音楽は同じなのですが、どちらかというとサンプル版の音楽に雰囲気がマッチしているため、せっかくのno nameさんのイラストが見劣りしてしまいます。
・・・この辺は先にサンプル版をやっていた零悟の心理的なところもあるかもしれません。
小説原作ものですから、思い切ってシルエットで行くか(原作イメージもまちまちでしょうからあえて、というのはありかも知れません)、ミラノレストランのおしゃれさを残しながらちょっとポップな音楽(具体的には思い浮かばないのがつらいところ)をつけるかした方が良かった気がします。
なんか長くなりますがまだまだ書きますよ。
次はフォント、なんですが。
このように、フォントがいろいろ変えられて、お好みの雰囲気で作品が楽しめるんですね。「一文字の伝言」なら明朝で、「猫当てゲーム」ならゴシックで、なんて楽しみができてこれも雰囲気作りに一躍買っていたと思うのです。
んが、完成版では、表示速度しか出てきません(涙)
個人的にこれは結構がっかりポイントでした。文章をウィンドウ表示したことが大きいと思うのですが・・・
このウィンドウ表示もソフトウェアの表示範囲が決まっているのならば縦書き表示でも面白かったんじゃないかと思いいつつ。
なれもあるのでしょうが、「安楽椅子犯人」や「瓶詰地獄」をやっているとサンプル版の方がしっくりきてしまった零悟だったのです・・・。
関連リンク
瓶詰地獄:安楽椅子犯人、小野堂天乃介さんによる夢野久作氏「瓶詰地獄」のサウンドノベル(キネティック)化作品。どこにリンクを張ったものか迷ってここにしました。ご自身の
こちらのブログでも紹介されています。
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